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SEO会社の乗り換えタイミングは?変えるべきサインと解約前に確認すること

この記事でわかること
  • SEO会社の乗り換えを考えるべき3つのサイン
  • 乗り換える前に切り分ける自社側の原因
  • 契約更新日・改修予定から逆算するタイミング
  • 解約前に確保する権限・データと引き継ぎ手順

SEO会社に毎月費用を払っているのに、問い合わせが増えた実感がない。月次レポートは届くものの、読んでも来月なにが変わるのかが分からない。担当者に聞くと「もう少し様子を見ましょう」と返ってきて、そのまま半年が過ぎた。乗り換えを考え始めるのは、たいていこういう状況です。

一方で、乗り換えれば必ず良くなるわけではありません。社内で実装が止まっていたり、最初の目標設定がずれていたりすると、会社を変えても同じ壁に当たります。解約の進め方を誤ると、Search Consoleの権限や記事の管理画面を失い、新しい会社がゼロから調べ直すことになります。

この記事では、乗り換えを考えるべきサイン、乗り換える前に確かめる自社側の原因、契約や改修の予定から逆算したタイミングの決め方、解約前に確保する権限とデータ、そして乗り換えずに立て直す選択肢までを順に整理します。

結論を先に書くと、乗り換えのタイミングは「成果が出ていない時期」ではなく「改善の説明と実行が止まっていると確認でき、契約と改修の予定から見て空白を作らずに移れる時期」です。

SEO会社の乗り換えを考えるべきサイン

SEO会社の乗り換えを考えるべき3つのサイン
SEO会社の乗り換えを考えるべき3つのサイン

順位や流入が伸びないことだけでは、乗り換えの理由として弱いです。検索の評価は競合や検索結果の形の変化にも左右されるため、数字が横ばいでも支援の中身がまっとうなことはあります。見るべきなのは数字そのものより、数字の動きに対する説明と、その説明から出てくる次の打ち手が続いているかどうかです。

改善の提案が止まっている

契約当初は構成案や内部リンクの見直しなど具体的な提案が出ていたのに、数か月たつと「記事を予定どおり納品しました」「順位を計測しました」という報告だけになる。これは最も分かりやすいサインです。

SEOは、仮説を立てて施策を打ち、結果を見て次の仮説を立てる繰り返しで進みます。提案が止まっているということは、この繰り返しが回っていないということです。作業量が契約どおりでも、改善の判断をする人がいない状態になっています。

施策と数字のつながりが説明されない

レポートに順位表と流入のグラフは載っているが、どの施策がどの数字に効いたのか、効かなかったのはなぜかが書かれていない。この場合も注意が必要です。

Googleは検索セントラルの「SEO 業者が必要かどうか」のページで、業者を選ぶ前に確認する質問として「期待される結果とその時期、成果はどのように測定するのか」「サイトに加えたすべての変更に関する情報を伝えてくれるか」を挙げています(https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/do-i-need-seo?hl=ja )。契約後にこの2点が答えられなくなっているなら、選定時の前提が崩れていると考えてよいでしょう。

権限と成果物が自社の手元にない

Search ConsoleやGA4のプロパティが支援会社のアカウントで作られていて、自社は閲覧しかできない。記事の原稿や構成案が支援会社の共有フォルダにしかない。こうした状態は、成果の有無とは別に、早めに解消したい問題です。

乗り換えるかどうかを決める前でも、権限の整理は今すぐ頼めます。依頼して渋られるようであれば、それ自体が判断材料になります。

乗り換える前に切り分ける、自社側の原因

乗り換え前に確かめる自社側の3つの原因
乗り換え前に確かめる自社側の3つの原因

乗り換えを検討するときは、止まっている原因が支援会社にあるのか、自社にあるのかを先に分けます。ここを飛ばして会社を変えると、新しい会社でも同じ箇所で止まり、乗り換えにかかった時間と費用だけが増えます。

提案された施策が社内で実装されていない

提案は出ているのに、社内の承認やエンジニアの工数待ちで反映されていない。これは支援会社の問題ではありません。過去のレポートや打ち合わせ資料を見返し、提案された施策のうち実際に反映されたものに印を付けてみてください。

反映率が低いなら、乗り換えより先に、社内の承認経路と実装の担当を決め直すほうが効きます。新しい会社に変えても、提案を受け取って反映する側が同じ体制なら結果は変わりにくいからです。

目標の数字が最初からずれている

支援会社は検索順位や流入数を目標にしていて、社内は問い合わせ件数で評価している。このずれがあると、支援会社は「順位は上がっています」と報告し、社内は「成果が出ていない」と感じ続けます。

この場合は、乗り換えの前に目標を問い合わせや資料請求などの成果に寄せ、計測の設定を見直すことを提案してみてください。それでも成果側の数字を扱えないと言われたら、そこで初めて乗り換えの理由になります。費用に対する成果の見方は、https://qujiraseo.com/blog/seo-hiyo-taikoka/ でも整理しています。

契約範囲の外のことを期待している

記事制作だけの契約なのに、サイト全体の技術的な改善まで期待している。月数本の記事で、競合が多いキーワードの上位を狙っている。契約範囲と期待の差が原因になっていることもあります。

確認すること支援会社側の問題自社側の問題
改善提案提案が出ていない提案は出ているが反映されていない
目標合意した目標を追っていないそもそも目標が成果とずれている
作業範囲契約内の作業が行われていない契約外のことを期待している
報告変更内容と結果を説明しないレポートを読む担当がいない

この表で自社側の列に当てはまる項目が多いなら、乗り換えより先に社内の体制を立て直すほうが早く結果につながります。

乗り換えのタイミングを決める3つの時間軸

乗り換えのタイミングを決める3つの時間軸
乗り換えのタイミングを決める3つの時間軸

乗り換えると決めても、いつ切り替えるかで負担は大きく変わります。判断の軸は3つあります。契約の更新日、サイト改修の予定、そして直近の施策の結果が出揃う時期です。この3つを並べて、空白期間と二重払いが最も少なくなる時期を選びます。

契約更新日と解約予告の期限

最初に契約書を開き、契約期間、自動更新の有無、解約の予告期限を確認します。予告期限を過ぎてから解約を申し出ると、もう1期分の費用が発生することがあります。

乗り換えの準備には、新しい会社との相談、見積もりの比較、権限とデータの引き継ぎが必要です。逆算すると、解約予告の期限より前に新しい会社の候補を絞り込み始めるのが現実的です。解約を先に通知してから次の会社を探すと、その間は誰もサイトを見ていない期間ができます。

サイト改修や移行の予定

リニューアル、CMSの移行、ドメインの変更などを控えているなら、その前に乗り換えを済ませるか、改修が落ち着いてから切り替えるかを決めます。避けたいのは、改修の最中に支援会社が変わることです。

Googleは同じページで、SEO業者を利用し始めるのに適したタイミングとして、サイトの再構築を検討しているときを挙げ、早ければ早いほどよいとしています(https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/do-i-need-seo?hl=ja )。リダイレクトの設計やURLの対応表は改修の初期に作るものなので、新しい会社に任せるなら設計段階から入ってもらうほうが安全です。改修時に順位が落ちる仕組みは https://qujiraseo.com/blog/site-renewal-junni-sagaru/ で詳しく書いています。

直近の施策の結果が出揃う時期

大きなリライトや構造の変更を入れた直後に乗り換えると、その施策が効いたのかどうかを誰も判断できなくなります。新しい会社にとっても、前の施策の結果が見えていない状態は引き継ぎにくいものです。

Googleのコアアップデートの直後も同様です。順位が大きく動いている最中は、支援会社の問題なのか検索全体の変化なのかを区別しにくいため、揺れが落ち着いてから数字を見て判断します。

解約前から乗り換え後までの引き継ぎ手順

解約前から乗り換え後までの4つの手順
解約前から乗り換え後までの4つの手順

検索の評価はサイトの中身と設定に対して行われるため、支援会社が変わったこと自体は順位の要因になりません。乗り換えの前後で問題になるのは、引き継ぎの漏れです。権限を失って計測が途切れる、施策の履歴が残っておらず同じ失敗を繰り返す、前の会社が設置したものが急に撤去される。これらは手順で防げます。

Search ConsoleとGA4の権限を自社の所有にする

Search Consoleには、確認済み所有者、委任された所有者、フルユーザー、制限付きユーザーの区分があります。確認済み所有者はプロパティを完全に管理でき、委任された所有者も同等の権限を持ちます(https://support.google.com/webmasters/answer/7687615?hl=ja )。

解約前に、自社のアカウントを確認済み所有者にしておきます。同じヘルプでは、確認トークンが残っていれば削除された所有者が再確認できることも説明されています。前の会社の所有権を外すときは、ユーザーの削除と合わせて、サイトに置かれた確認用のファイルやタグも整理します。GA4やタグマネージャーも同じ考え方で、管理者権限を自社が持つ状態にします。

契約条項と成果物の扱いを確認する

記事の原稿、構成案、キーワード設計の資料について、著作権や利用権が誰にあるかを契約書で確認します。記事がサイト上に公開されていても、元の資料の扱いは契約によって異なります。

被リンクの施策を外部に任せていた場合は、解約後にそのリンクがどうなるかも聞いておきます。外部サイトの記事やリンクが一斉に外れると、順位が動く原因になります。ガイドラインに反するリンクが含まれていないかを、この機会に棚卸しするのも一案です。

現状のスナップショットを残す

解約の前に、その時点の状態を記録します。後から比べる基準がないと、新しい会社の成果も前の会社の成果も評価できません。

  • Search Consoleの検索パフォーマンス(クエリ別・ページ別)を書き出す
  • 主要キーワードの順位と、問い合わせなど成果の件数を記録する
  • 記事一覧と、各記事の狙ったキーワード・公開日・更新日をまとめる
  • 過去に実施した施策と、その日付をまとめる

施策の履歴は、前の会社に依頼してまとめてもらうのが確実です。担当者の退職時と同じで、引き継ぎ資料は辞める側が作るほうが漏れが少なくなります(https://qujiraseo.com/blog/seo-tantosha-taishoku-hikitsugi/ )。

新しい会社と最初の90日の計画を決める

新しい会社とは、契約前に最初の90日で何を調べ、何を実装し、何の数字で判断するかを決めておきます。乗り換え直後は現状調査に時間がかかるため、最初の月から成果が出ることは期待しにくいものです。だからこそ、いつまでに何が見えるかを先に合意しておきます。

ここがポイント

新しい会社に渡す資料は、契約書と見積書、直近半年のレポート、スナップショット、施策の履歴、社内の体制図です。前の会社への不満も、具体的に何が止まっていたかとして伝えると、同じ問題を避ける提案が出やすくなります。

乗り換えるか、立て直すかの判断

乗り換える・続ける・一部を組み替えるの判断
乗り換える・続ける・一部を組み替えるの判断

ここまでを確認すると、選択肢は乗り換えるか続けるかの二択ではないことが見えてきます。支援の一部だけを組み替えたり、社内に戻したりする方法もあります。止まっている箇所に合わせて、変える範囲を決めます。

乗り換えたほうがよい場合

改善の提案が止まっていて、施策と数字の説明を求めても具体的な答えが返ってこない。権限や成果物の整理に協力してもらえない。こうした支援会社側の問題が確認できたなら、乗り換えを進めてよい段階です。

候補の会社には、同じ資料と同じ質問で相談し、提案を比べます。Googleは同じページで、「検索結果の最初のページに必ず表示されるようになります」と保証する業者に注意するよう呼びかけています。会社選びの観点は https://qujiraseo.com/blog/seo-kaisha-erabikata/ にまとめています。

契約を組み替えて続ける場合

分析と方針には納得しているが、記事の本数や実装の速さが足りない。この場合は、会社を変えるより契約の範囲を組み替えるほうが早いことがあります。分析と方針は今の会社に残し、記事制作や実装だけを別の手段で補う形です。

一部を社内に戻す場合

商品の知識や顧客の声が記事の質を左右する分野では、制作や判断の一部を社内に戻す選択肢もあります。社内で運用する体制がまだない場合は、外部の支援を受けながら段階的に移す方法もあります。進め方は https://qujiraseo.com/blog/seo-naiseika-susumekata/ で解説しています。

状態おすすめの選択最初にやること
提案も説明も止まっている乗り換える権限の確保と解約予告期限の確認
方針は良いが実行量が足りない契約を組み替える不足している作業の洗い出し
社内の知見が質を左右する一部を社内に戻す担当者と役割の決定
社内で実装が止まっている社内の体制を立て直す承認経路と実装担当の決め直し

どの選択でも、最初にやるのは止まっている箇所を一文で言えるようにすることです。そこが言えれば、会社を変えるべきか、体制を変えるべきかは自然に決まります。

よくある質問

SEO会社を乗り換えると順位は下がりますか

会社が変わったこと自体で順位が下がるわけではありません。順位に影響するのは、サイトのURLや設定、リンク、コンテンツの変化です。前の会社が設置したリンクの撤去や、引き継ぎの漏れによる設定の変更が起きないように、解約前に施策の履歴を確認しておくことが大切です。

契約期間の途中でも乗り換えられますか

契約書の中途解約の条項によります。違約金や残りの期間の費用が発生する場合があるため、更新日まで待つ費用と、今すぐ切り替える費用を比べて判断します。急いで切り替えるより、権限の整理と次の会社の選定を先に進め、更新日に合わせて移るほうが負担は小さくなります。

解約前に今の会社へ不満を伝えるべきですか

伝える価値はあります。具体的に何が止まっているかを伝えると、提案や体制が改善されることもあります。改善の約束があった場合も、いつまでに何が変わるかを決め、その期限で乗り換えるかどうかを判断します。

乗り換え先が決まる前に解約してもよいですか

おすすめしません。解約から次の会社が動き出すまでの間、サイトを見る人がいなくなり、不具合や順位の変化に気づけなくなります。次の会社との契約の目処を立ててから解約を通知する順番にします。

まとめ

  • 乗り換えを考えるサインは、順位の低迷より、改善の提案と説明が止まっていること
  • 乗り換える前に、施策の未実装や目標のずれなど、自社側の原因を切り分ける
  • タイミングは、契約の更新日、サイト改修の予定、直近の施策の結果が出揃う時期から逆算する
  • 解約前に、Search ConsoleとGA4の権限、成果物、施策の履歴、現状の数字を自社の手元に確保する
  • 乗り換えだけでなく、契約の組み替えや一部の内製化も含めて、止まっている箇所に合った選択をする

乗り換えの判断で迷ったら、まずは今の支援が「どこで止まっているか」を書き出すところから始めてください。

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